数十年前からあった懐かしいμ同調ゲルマニウム・ラジオ
μ同調コイルはすっかり姿を消し去り、コレクターズ・アイテムになっています。
そこでμ同調コイルを製作してみました。
小型化よりも高感度化を目指します。

みょう同調ラジオ

妙 な 同 調 式 ラ ジ オ まじめな受け 狙いのラジオです。



1号機
コイルとフェライトの組み合わせが今ひとつなので、High - Low切り替えにしています。
Low 530 - 920kHz High 920 - 1620kHzとしていますが・・・
みょう同調コイルを採用したので、動きも微妙です。
でも、ちゃんと聴こえます。  検波はガラス管ヒューズの中に入れた1S426です。

このラジオの隠された特技!?


パンクした自転車に空気を入れる時に活躍します!
ビーチ・ボールや浮き輪にも使える様です。

みょう同調コイル 2号機

でたとこ勝負のコイル製作
パイプ径:約36mm      内径:約32mm

フェライト・ロッド 2種類を試して、どちらかに決定。


10 X 50mm  6本


10 X ? mm  6本    10X50mmと大きさの比較
10 X 200mmのフェライト・ロッドが輸送途中で折れてしまった物の寄せ集め。
短い物は85mm、長い物で112mmです。

コイル部分は、パイプ端から40mmの所から線幅55mm巻いています。
線材は0.04 X 100本のリッツ線を使用しています。

コアが抜けた所と、奥まで入った所のインダクタンスを実測してみます。
寄せ集めの方がQ値が倍くらい良かったので、見栄えは悪いけれど寄せ集めを使用。
ただパイプの中に入れてしまえば見えないので不都合はありません。
コアを奥まで入れた状態で,左から500kHz 1MHz 1.5MHzでの実測データです。
600μH/Q294   611μH/Q180   628μH/Q143

コアが抜けた状態で、左から500kHz 1MHz 1.5MHzでの実測データです。
91μH/Q191  92μH/Q210  92μH/Q216


2号機
1号機とほぼ同じですが、使用しているフェライト素材が違うのでQ値が1号機の倍くらいに向上しています。
こちらも2バンド構成です。 
LOW側が150PF HIGH側が50PFを切り替えています。


本 格 派 μ 同 調 式 ゲ ル マ ニ ウ ム・ラ ジ オ

ビニール電線管にコイルを巻いた製作例です。
みょう同調コイル 2号機のコイルよりもQが高くて高性能!





径42mmのパイプにリッツ線( 0.04 X 300本 )を巻いています。
コアを入れていない状態のコイルは、約70μH  / Q 約300
左のネジは内部にスライドするパイプが抜けないように。




内部にスライドさせるパイプ( 径34mm )にフェライトを入れてスポンジで固定
抜けてこないように、両側をボンドで軽く接着



パイプの内部には折れたフェライト・バーが。    これは折れた片割れの方。
25 X 10 X 200mmの角形フェライトなので、使用したのは長さが約11cmです。

コアを奥まで入れた時の最大容量は 334μH / 500kHz   Q値 512
コアを抜いても
約70μHのインダクタンスがあるので、2バンド切り換えにしています。
おおまかな同調範囲は、Low側 535 - 1100kHz  High側 900 - 1650kHz



同調用コンデンサ、ダイオードを取り付けたラグ版
ダイオードはKEMTRON K-34を使用。

最重要!!
左側の同調用コンデンサはμ同調においてコイルと同じく重要です。
普通に見えるセラミック・コンデンサです。 灰色が100PF   黄色が70PFです。
単純にセラミック・コンデンサだから周波数特性は問題ないと思ったら大間違い。
使用しているセラミックの材質による違いですが、 100PF程度でも損失係数が大きいのがあります。
店で買う場合は10PFとか100PFなど容量だけが書かれている場合は要注意です。
( 実際に使用する周波数域で )損失係数を測定できるLCRメーターが無い場合は使ってみて分離が極端に悪いと
感じたら同調用コンデンサを疑った方が良さそうです。



パイプの長さを調整して切断した後で木台に固定して完成

パイプの出し入れは少し固めですが、手が触れても同調位置は変わりません。
堅さはスタンドの調整で加減が出来ます。

外部アンテナ、アースを接続すると同調点がずれるので注意が必要です。

表紙に戻る