H E X A G O N   G E R M A N I U M   R A D I O
六 角 ・中 波 ゲ ル マ ニ ウ ム・ラ ジ オ

ゲルマニウム・ラジオで、秋 ~ 冬の夜長をのんびり楽しもう!
NHKラジオ深夜便 各局深夜放送 走れ歌謡曲!などなど・・・

★HEXAGON - MW   中波帯 520 - 1800kHz

★HEXAGON - SW  短波帯 次 回 製 作
短波帯対応のフェライトを採用

最終更新日 2019年 10月 13日

★HEXAGON - MW   中波帯 520 - 1800kHz

主 な 特 徴
● 部品取り付け台に4mm厚の六角アクリル板を採用
● 120 X 10mmフェライト 11本を採用

● リッツ線を採用 1次コイル:0.04mm 200本 2次コイル:0.04mm 100本
● 簡易アンテナ・カプラを採用( 5段階切り換え )
● 2次コイルは結合度が違う2つを切り換え
● 検波ダイオードは順方向電圧の異なる物を切り換え    低い:ロシア製D311   少し高い:Phillips製OA70 高い:暫定TELEFUNKEN OA174
     ※切り換える事で隣接局からの被りを軽減する試み
● クリスタル・イヤホン セラミック・イヤホンの他に、ハイ・インピーダンス型ヘッドホンが使用可能
     ※10kΩなどのハイ・インピーダンス型スピーカーも使用可能
● ロータリー・スイッチ、トグル・スイッチを4個使っているので、切り換えマニア向き?のラジオ

● メインとなるバー・アンテナ
    120 X 10mmフェライトは、50mm径   2mm厚  120mm長のアクリル・パイプに収納
    リッツ線はオリジナルの1次コイルに0.04mm 200本と2次コイル100本を使用

● 外部アンテナ用ターミナル



● アンテナ簡易カプラー    アンテナを1回毎にタップを切り換えて最適な受信状態にする。
     アンテナとカプラーの間に500Ωのボリュームを入れて強電界時の大入力に対応出来るようにしています。
   

切り換え + ボリューム取り付け板

● 同調ツマミ ダイオード切り換え 2次コイル切り換え



● 検波 + 出力トランス
    検波ダイオードは順方向電圧の異なる物を切り換え    低い:ロシア製D311   少し高い:Phillips製OA70  
高い:暫定TELEFUNKEN OA174
※ 中波放送帯で遠距離受信を楽しんでいる探検隊員の今村さんのアイデアを追試・実験しています。
    出力トランスはET-30( サンスイ ST-30相当品 ) 12.5kΩ:50kΩ 巻線比1:2 を使用。


なぜ、順方向電圧特性の異なるダイオードを切り換えるのか?
大電力局が複数ある東京地区は同調回路の高性能化以外に、検波ダイオードを順方向電圧の違う物を使い
隣接局からの被り信号に対する感度を抑えようとする試みです。

手持ちの一部のダイオードを使って順方向電圧の比較



これを参考に、低い・中間・高い 3つのダイオードを切り換えて使う事にした。
※D311とOA70は半田付け、もう一つは平ラグ板にピン端子を取り付けて交換は容易に出来る。
3つ目は暫定でOA174にしている。



Note:順方向電圧が低いほど感度が良いとは言えない!    一般によく見るグラフは直流での値であり、実際に受信したい周波数での値では無い。
         直流での値を参考にして、実際に受信して差を確認しないといけない。
         例としてゲルマニウム・トランジスタのE-B /B-C間をダイオードに見立て、直流値ではかなりの好結果が出るが周波数特性の劣る初期の2SB型では中波帯で使い物にならない物も多い。
         直流で測定した順方向電圧特性だけを信じると、良い結果が得られないので要注意。
         ゲルマニウム・トランジスタなら何でも良いと言う訳で無く、使用できる周波数帯が重要です。
         評価するなら実際に使用する周波数での特性は、検波電流( 直流分 )を測定すれば簡単です。  
         ダイオードにより負荷抵抗なども考慮しないといけないけれど、簡単に済ますなら検波後に出力トランスを使ってダイオードを切り換えて選択。
         検波後にセラミック・イヤホンを直接接続している回路では検波電流は流れないので、必ずトランスを使う。
         出力トランスを使わないで高感度・大音量を望むのは大きな間違い。 

         無電源ラジオは感度が良い=音量が大きいと言えるので、音量を上げるには470kΩなどの抵抗負荷では無くトランス負荷にする。

         ダイオードを交換して音量が大きくなったが歪む原因のほとんどが、検波してセラミック・イヤホン直結にしている。

● クリスタル・イヤホン、セラミック・イヤホンの他に、ハイ・インピーダンス型ヘッドホンが使用可能
    室内でのんびり楽しめるようにイヤホン、ヘッドホン、スピーカーの3形式が接続できる。
    ※スピーカーは10kΩトランス内蔵のハイ・インピーダンス型に限る。   TOA  SC-705AM   SC-710AM  SC-730AMなど


セラミック・イヤホンと SONY DR-1C / DR-3CとELEGA DR-592Cが使える様にした。
※DR-592Cは10kΩステレオ仕様で、左右別々に6.3Φモノラル用ジャック。
※SONY DR-1C/DR-3Cは
10kΩステレオ仕様だが6.3Φステレオ用ジャック。
   この2機種については、切換BOXを介して3.5Φジャックに接続する。  
セラミック・イヤホンとクリスタル・イヤホンはそのまま挿す。
   セラミック・イヤホンを2個使い、直列、並列接続を切り換えると面白いと思う。
※音量が大きい場合は、ボリュームで適正な音量に設定できる。



各部分を取り付けて配線準備完了!  前面パネルは最後



組み上がったHEXAGON-MWラジオ   重さ:1138グラム




組み上がったHEXAGON-MWラジオ   裏側から

※底板に4mm厚の六角板( 1辺の長さ 98mm )をレーザー加工で依頼すると結構な金額になります。
 形にこだわりが無ければ角板の方が安上がり。
 底板、パイプ、パネルなどアクリル材を使用していますが、コストを下げるために木材や塩ビ・パイプを利用する手もあります。

アクリル材料の加工などは → はざい屋


ELEGA DR-592C  10kΩヘッドホンを接続した。
音質は直列、並列に切り換えて音質の違いを楽しめます。

※このヘッドホンは部品在庫が無くなり次第、製造終了になるそうです。

戻  る