●古い( 古そうな )部品●
● 小型エア・バリコン 単連バリコンの手持ちが少なく、この2連バリコンを活かそうと・・・
260PF2連の片側だけを使用しても良いのですが、今回は直列接続にして最大130PFとしています。
取り付けネジがミリじゃないのがネックです。 昔のネジを探すのに一苦労!
延長シャフトは2.6mmネジでOKです。
メンテナンス:羽根の間に埃が溜まるとQ値が低下するので、時々刷毛で羽根の間を掃除します。 特に小型の場合は羽根の間隔が狭いので要注意!
● スパイダー・コイル エア・バリコンの最大容量130PFに合わせて、2次側のインダクタンスは730μHにしました。
※ 昔の巻き枠はファイバー製で線を巻くと巻き枠が内側にしぼむのと程度が良い物が無いので、最近はアクリル板をレーザー加工した物を使用しています。
これだと線を巻いてもしぼむ様な事はありません。 白以外の色も選択自由です。
巻き枠 外径:142mm 内径:86mm 厚さ:2mm アクリル板をレーザー加工
ポリウレタン( UEW )線 0.45mm
1次側巻き数:10回 1次側タップ:2 - 4 - 6 - 8 -10回
2次側巻き数:59回 2次側タップ:6 - 10 - 15 - 20 - 30回
従来の製作記事で見かけるスパイダー・コイルはタップが少なく最適な状態で聞くのには物足らないので、
アンテナ側と検波側のタップを増やして交互に切り換える事で最適な状態に近づける事が出来ます。
※アンテナ側はタップ無しかタップ1つ、検波側もタップ無しかタップ1つの記事が多いです。
各自のアンテナによって最適なタップ位置が違うので、各自が満足するまで試行錯誤する必要があります。
● ゲルマニウム・ダイオード 大きさの比較
上から、1N60( ショットキー型 ) 東芝1N60 ロシア製D311 詳細不明( イギリスから入手したので、GEC製ではないかと推測 )
D311は中波帯では好結果を示しますが、ほぼ同じような順方向電圧特性を持った古いダイオードを使います。 50年は経過していると思います。
世界には色々なゲルマニウム・ダイオードがあります。 大きめのダイオードは存在感があり、良いですね。
ゲルマニウム・ダイオードは製造中止だから手に入らない、入手困難という書き込みを見ますが、探そうと思わない人には見つからないのでしょう。
内部が良く見えるように。 金メッキ線
詳細不明ダイオードの順方向電圧特性 直流領域ではD311よりも低い電圧で倍くらい電流が流れる。
中波帯で検波するとD311とほぼ同じくらいの検波電流が得られる。
●切り替えスイッチ アルプス SRRN型ロータリーSW 2回路5接点
アンテナ側のタップ切り換え、検波側のタップ切り換えに使用。
密閉型なので長期間の使用には最適。
●つまみ 左:秋月電子通商で60円 右:45mm径のつまみ
ポリ・バリコンに比べ廻すのに若干硬めなのでつまみを大きくして廻しやすくした。
●出力トランス ET-30( サンスイ ST-30の類似品 ) 12.5kΩ:50kΩ 1:2
※
検波ダイオードと出力トランスの画像を参照