現 代 版 ・ 鉱 石 ラ ジ オ の す す め

ちょっと寄り道をしましょう!
他にも検波が出来る素子があるのでは無いか? 少し頭を使って考えてみましょう。
思いついたら、すぐに試しましょう!

ここでは主に、ゲルマニウム・ラジオにはゲルマニウム・ダイオードを使用したラジ オを紹介しています。
シリコン・ダイオードを使用するラジオは、ゲルマニウム・ラジオと呼んではいけません。
これは用語を正しく使い、間違いを無くす為にも必要な事です。

しかし、検波できるデバイス( 素子 )はゲルマニウムやシリコン製のダイオードだけではありません。
無電源ラジオと呼ぶ事にすれば、検波デバイスは何を使っても文句を言われません。
LED、LD( レーザ・ダイオード )などダイオードと名前が付くもの以外に、手元にある半導体などが検波する事が出来るのか?
運良く検波出来たら、ゲルマニウムやシリコン製と比較して性能はどうなのか?
簡単に評価が出来るテスト用ラジオを使って試してみませんか?


基本回路はこんな感じです。 MOSFET / ALD110900Aは8ピンDIPソケットを使います。



これは随分前に無電源MOSFETラジオを製作したのをベースにしています。
他のダイオードと比較するには直流電流計( メーター )が必要です。
振れが少ないと判断しづらいので、50μAが良いと思います。
1000円前後から2500円程度で買えると思います。
デジタル・テスターの電流レンジでも使えます。
メーターの取り付け位置は、回路図の矢印Grayの部分で、2000PF側を+にT1トランス側をーにします。
トランスT1/T-725は入手が面倒なので、山水 ST-30相当で代用できます。


8Pソケット部分にクリップを半田付けして、テストしやすくしているだけです。

まず最初に思いつくのは、トランジスタですね。
PNP、NPNと極性が違う物や、大きさ、用途により低周波、高周波、スイッチなどと分かれています。
ジャンク箱を探したり、持っている人から譲ってもらったり、秋葉原などで探しましょう。
販売店で新品を購入しなくても、ジャンク基板から取り外してもOKです。
無電源ラジオなので、いろんな半導体を試しても壊れる可能性は非常に低いでしょう。
半導体の極性も気にしないでテスト出来ます。

検波が出来るだけでなく、それぞれに個性があり音質が変わるのも分かるでしょう。
さて、どんな半導体が検波出来るのか?  いろいろ試してください。

このセットは、電波ホットスポット探検隊の隊員限定で貸し出しもしています。



ここからは、今まで何処にも紹介された事が無い無電源ラジオがメインです。
このラジオを製作した背景として、検波に使うゲルマニウム・ダイオードがきっかけです。
ゲルマニウム・ダイオードが製造中止になった、探したが(売っている店が)見つからない・・・などなど
富士山頂ではなく秋葉原に居ても時々耳にします。
しかも探し方が悪いか、ろくに調査もしないで結論を出してしまう人が多くなりました。

で、そこまで言うのなら

一般家庭にもほとどあると思われる物をゲルマニウム・ダイオードの替わりにしてしまおう!
これが出発点です。

パソコンがあれば
USBメモリー、プリンター、スキャナー、キーボード、テンキー、指紋認証デバイスなどのUSBデバイス
取り外して使わなくなった各種メモリー、SDカード類、USBコネクター装備の電卓

疑問に思ったら、作ってみたら?
作らずに能書きばかりでは進歩しません。

Yahooなどの検索、Youtubeで検索しても製作例はここにしかありません。


世 界 初 ?
東芝 TA78L007AP 三端子レギュレータ検波ラジオ  もちろん、無電源です!
電源用のI Cもラジオに早変わり!?


8PソケットにTA78L007APを取り付けたところ


東芝 TA78L007APの等価回路  東芝 TA78L007APのデータシートより転載

810kHz-AFNを実際に受信した音声  025_160517_1836V0.MP3

最初にTA78L007APで検波、その後はロシア製D311 ゲルマニウム・ダイオードで検波した音声です。

ワイドFMも無電源で。 なんと3端子レギュレーターで検波してみました。

更に、ワイドFM 91.6MHz 文化放送を3端子レギュレーターで実際に受信した音声 031_160520_1929V0.MP3



実際に使用した無電源ワイドFM対応 無電源ラジオ
画像は、検波デバイスにレーザー・ダイオードを使用して発光している様子。



鉱石ラジオの時代から、錆びたクギやカミソリの刃などでも検波出来ると言われて来ました。
全国・電波ホットスポット探検隊では次の現代版・検波デバイスを推奨します!

SDカード microSD スマート・メディア USBメモリー その他メモリー・モジュール    CPU
各社クレジット・カード メモリーカード・リーダー 指紋認証デバイス
これらは立派な検波デバイスとして使えます。  全て動作確認済み!

世界初! 無電源USBメモリー検波ラジオ 全部品セット 発売中!


  

製作した現物は、秋葉原で展示しています。

実際の受信音声ファイル  MP3形式

最初の10秒はゲルマニウム・ダイオード D311 次の10秒は2GB USBメモリーで検波


理解出来ない人とのやりとり

無電源ラジオだと説明しているのに、電源はどこ?  無電源と言っているのに?
3端子レギュレーターの電源は?  バイアスは? 
現物を見せて何も無いのが分からない!


疑問に思ったら、作ってみたら?
作らずに能書きばかりでは進歩しません。
無電源ラジオの良いところは、検波デバイスの極性とか気にしないで試せるところです。

これからの無電源ラジオは、上記メモリーの残容量の差による音質の違いが分かる人が出て来るか?

そんな人が現れるのを期待しています。




こ こ か ら は 、も っ と 面 白 い 無 電 源 ラ ジ オ が 登 場 し ま す !


過去に鉱石やゲルマニウム・ダイオードの代用として、錆びたクギ、錆びたカミソリ刃なども
検波出来ると紹介されていました。
もっと身近な物は無いか?
机の周りを探せば、1つや2つは見つかると思います。
ゲルマニウム・ダイオードの替わりになる物を探すのも楽しいですよ。

ゲルマニウム・ダイオードと比べても、検波された音声は遜色ありません。
もちろん無電源なので、アンテナが結果を左右します。

秋 葉 原 店 で 展 示 中 で す 。

●  地 上 デ ジ タ ル ・ テ レ ビ 専 用   B - C A S カ ー ド 検 波 ラ ジ オ
地上アナログAMラジオ放送 / 地上アナログ・ワイドFMにも対応しています!
違 法 改 造 で は な い
の で  、法 に は 触 れ ま せ ん !

自宅にはテレビがありません! が、なぜかB-CASカードが1枚手元 に・・・
テレビが見られないなら、この手があるぞ!

受信周波数範囲:520 - 1700kHz  AM放送
次は、ワイドFM対応版を予定しています。



地 上 デ ジ タ ル T V 専 用 な の に 、地 上 ア ナ ロ グ の A M 放  送 を聴 く 事 が 出 来 る!
テレビが駄目なら、ラジオを聴けば良いじゃないか。

回 路 図 は 非 公 開 で す 。

実 際 に 受 信 し た 音 声 フ ァ イ ル 

2016年 6月 12日  AM4:35分頃  A F N ( 810kHz ) MP3形式
最初の10秒はゲルマニウム・ダイオード D311で検波、後半はB-CASカードで検波した音声

2016年 6月 12日  AM4:36分頃  N H K 第 一 ( 594kHz ) MP3形式
最初の15秒はゲルマニウム・ダイオード D311で検波、後半はB-CASカードで検波した音声

ゲルマニウム・ダイオードに比べて、少し音量が小さくなっているのが分かります。
音質はそれほど変わりが無い様に聞こえます。




●  D A T A カ ー ド 検 波 ラ ジ オ



受信周波数範囲:520 - 1700kHz  AM放送
次は、ワイドFM対応版を予定しています。

回 路 図 は 非 公 開 で す 。




●  ク レ ジ ッ ト ・ カ ー ド 検 波 ラ ジ オ

近 日 公 開 !

受信周波数範囲:520 - 1700kHz  AM放送
次は、ワイドFM対応版を予定しています。

回 路 図 は 非 公 開 で す 。



●  E T C カ ー ド 検 波 ラ ジ オ

近日公開の予定でしたが、基本的にクレジット・カードと同じなので省略します。



●  フ ァ ミ コ ン・ソ フ ト 検 波 ラ ジ オ



  

受信周波数範囲:520 - 1700kHz  AM放送

どこにでもありそうなファミコン用ゲームソフトで検波してみました。
ゲームソフトだとピン数が多く、AM放送帯とワイドFM帯の2バンド・ラジオも出来ます。

ち び ま る 子 ち ゃ ん 待 望 の A M / ワ イ ド F M 対 応 ラ ジ オ
A M 放 送 とワ イ ド F M  待 望 の 2 バ ン ド・ラ ジ オ
同 時 受 信 が 出 来 ま す !
ただし、ワイドFMはAMと比較して受信する難易度は高いです。



AM:1N34A   FM:HP 5082-2601 UHF MIXERダイオードと、ちびまる子ちゃんソフトを切り換えて音質を体感出来ます。

  

現在、AMラジオはUSBデバイスで検波出来るようにUSBコネクターを取り付けてあります。

追記:ここで紹介している検波デバイスはAM放送だけでなく、ワイドFMでもスロープ検波用のデバイスとして動作する事を確認しています。
 順番に製作を予定していますが、完結するまで日数が掛かります。 



無電源ラジオも空冷ファンが必要な時代になりました。



詳しくは、 こちらをクリック!  空冷ファン・ラジオのページへ

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