G R - 1 5 D 製 作 資 料

最終更新日 2018年 9月 17日

G R - 1 5 D  通称:てくてく電磁郎

涼しくなった秋には、野外でラジオを聴こう!
外部・同調型アンテナ、簡易アンテナ・チューナーとして使用できる!

GR-30WT 聴く次郎2号をベースにして、
フェライト・ロッドを30本から15本に減らして軽量化し、持ち歩き専用機にしました。
電界検知(ロッド・アンテナ)と磁界検知(バー・アンテナ)に対応し、てくてく電磁郎としました。



GR-30WTは3kgあり、移動するのには難がありました。

↓ フェライトを半分の15本にして軽量化した聴く次郎1号 


この聴く次郎1号と同じ大きさで、機能を増やして使いやすくしました。



G R - 1 5 D  通称:てくてく電磁郎 完成画像


G R - 1 5 D  通称:てくてく電磁郎 裏面 完成画像

     木板の寸法 200 X 125 X 15mm          重さ:1700グラム

て く て く 電 磁 郎 の 特 徴

●リッツ線( 0.04 X 300本 )を採用し、感度と選択度を両立!
● バー・アンテナ( 磁界検知 ) と ロッド・アンテナ( 電界検知 )を切り換え可能
●長さの異なる外部アンテナに対応する6段階・簡易カプラーを装備
● 隣接局からの信号軽減や、中波帯の簡易アンテナ・チューナーとしても使用可能!
●信号強度が分かる簡易Sメーター( デジタル・テスターを併用 )機能
●ホットスポットでも適正な音量に調節出来るボリュームを装備
●音声出力は25kΩと10kΩで、ハイ・インピーダンス形ヘッドホン または セラミック・イヤホンが接続可能

屋外、野外での受信にはプリセレクターとしても使えます!
野外では木枝などにビニール線を張り、アース棒を地面に打ち付けます。
後面の赤黒端子にビニール線とアースを接続し、前面のRADIO / EXT-ANTスイッチをEXT-ANTに切り換える。
同調ツマミを廻し、目的の信号を捕らえます。    簡易カプラーも同時に操作し、聞きやすい箇所に設定。
同調ツマミの下にあるA⇄Bスイッチを切り換えて、選択度を少し変更出来ます。
※後面のロッド・アンテナ端子はホットスポットで使用する場合のみ有効で、この例では使用不可です。


部品代 概ね \15,000程度( 高品質の部品を使うかどうかで変動あり )
パイプの塗装を含め、一気に製作するなら1日で完成!
パネルについては各自の配置案で作成してください。



基 本 回 路 図


出力トランスについて

聴く次郎1号は、セラミック・イヤホンと8Ωスピーカーの両方が使える10kΩ:8Ωのトランスを使用しました。
今回は持ち歩き専用なのでスピーカーは使わず、セラミック・イヤホン( 高インピーダンス型ヘッドホン )を対象にしました。
今回はST-71  10kΩ:25kΩを使用し、負荷に合わせて10kΩか25kΩを切り換えます。



山水( 橋本電気 ) ST-17A と 10kΩ:8Ωトランスの比較
ST-17Aはコイル部分の厚みが少しあります。

今回は、ST-17A  千石電商さんで\750です。



ST-17A 直流抵抗  実測値  1次:1270Ω  2次:600Ω( センター 300Ω )



この資料は、橋本電気(株)さんのホームページから一部を引用

検波後の負荷は、このトランスの1次側、2次側を切り換えています。
使用するイヤホン、ヘッドホンで、聴きやすいインピーダンスをどちらか選べます。
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ア ン テ ナ・コ イ ル の 作 成

1次コイル:0.04 X 300本   2次コイル:0.04 X 30本
1次コイルの位置:端から41mmより巻き、線幅50mm   実測値:約380μH

コイル作成の前に、塩ビ・パイプを塗装
塗装は難しいです。 なかなか綺麗な仕上がりになりません。

ここで紹介している実測データは参考値に留めてください。
使用するフェライトの材質と透磁率、製作者毎にコイルの巻き方によりQ値が前後します。
ここでは15本使用しています。  同一メーカー、同一品を使用します。
Q値は500kHzにおいて800以上あります。


今回もダイオードはD311のみ( 各自の好みで決定 )でシンプルに 16グラム



外部アンテナの赤黒端子とBNCコネクター、ロッド・アンテナ用BNCコネクター  43グラム



製作途中 製作したバー・アンテナ部分だけを取り付け
パイプが簡単に抜け落ちない様に、両側にキャップを取り付け
木板:201 X 125mm  厚さ:15mm



前 面 パ ネ ル
部品配置は右から左方向に信号の流れに合わせています。右上から、アンテナ・カプラの1回路6接点ロータリー・スイッチ その下はラジオ / 外部アンテナ切り換え
大きなツマミはポリ・バリコン( 選局しやすい様に径45mm程度のつまみまで対応可能 )、下が2次コイル位置切り換え
下側のスイッチ間にバー・アンテナ / ロッド・アンテナ切り換え( 電界検知、磁界検知 )
次は上から、テスター用端子 赤、黒 と検波電流測定/スルー切り換え
初号機バッジの上が音量調整用ボリューム
左端上が外部アンテナ使用時の出力コネクタ、その下がトランスのインピーダンス切り換えとイヤホン・ジャック
※後面にも外部アンテナ出力コネクターがあるが、並列接続しているのでどちらか一方を使用の事。

同調式外部アンテナとして使用する場合、出力はBNCコネクターで通信型受信機を想定しています。
※ SONY ICF-7600GRの様に外部アンテナ端子に直流電圧が印加されている機種でも、
回路図に記載していませんが直流阻止コンデンサを入れているので安心して使えます。
  TECSUN  PL-310   PL-880などの場合は、カプラーをラジオに近づけて使えます。



取 っ 手 部 分 の イ ヤ ホ ン・ジ ャ ッ ク
持ち歩き時にイヤホンが最短距離で使える様にしています。
ケースは、タカチ  SW-60    18 X 17 X 60mm


ラ ジ オ 用 カ プ ラ ー の 製 作 例
手持ちの部品を利用して、似たような感じで製作してください。
大きめのフェライトを使っても問題ありません。


ケースは、タカチ  SW-60    18 X 17 X 60mm 
使用したフェライトは、6mm径 長さ:50mm



完 成 画 像
接続ケーブルは机の中に1.5D2VのBNCコネクタ付きがあったので、これを利用して完成!

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