鉱石ラジオ ゲルマニウム・ラジオに適した
本物のクリスタル・レシーバー  本物のクリスタル・イヤホン
マグネチック・レシーバー ダイナミック・レシーバー ヘッドホン


内容は、きままに随時更新です。  最終更新日 2022年 9月 29日

全国・電波ホットスポット探検隊の隊員には、一部を除き性能確認の為の貸し出しが出来ます。
イヤホンやヘッドホンのインピーダンス特性を無料で測定
任意の周波数域( 例:10Hz - 20kHz )で測定出来ます。
測定結果はCSV出力なので、Excelでグラフ化が出来ます。
音圧レベルは測定出来ません。

鉱石ラジオ ゲルマニウム・ラジオにはインピーダンスの高いレシーバー、イヤホンが適しています。
既に製造終了になってしまった物がほとんどで、程度の良い中古品もなかなか見かけません。
もし見かけたら、迷わず買いましょう。
ハイ・インピーダンスの物が入手出来たら、次はマッチング・トランスで好みの音質に合わせましょう。

マグネチック・レシーバーなら1kΩ台から4kΩ台程度まであります。
マグネチック・レシーバーのkΩ表記はインピーダンスではなく、コイルの直流抵抗値を表記しています。
テスターで測れば1600Ωとか2000Ωなどと表示されますが、インピーダンスはLCRメーターかインピーダンス計でなければ測定出来ません。

セラミック・イヤホンは秋葉原でも国産品はほぼ絶滅状態で、販売店を片っ端から探すと奥から出て来るかも分かりません。
どの販売店にあるのか、あるいは無いのかは自分自身の足で探さないと見つかりません。
国産品に替わり台湾製が店頭に並んでいます。
セラミック・イヤホンをクリスタル・イヤホンと称して売っている販売店も有るので要注意!
現在、本物のクリスタル・イヤホンを新品の状態で販売している店は無いと思います。


本物のクリスタル・レシーバー
 
Midland Model 21-301




CLEVITE  BRUSH クリスタル・レシーバー



箱も割合良い状態  こちらは両耳タイプ


本体と説明書が入っている。



Midland 21-301 片耳タイプのクリスタル・レシーバー ユニット    日本製です。



● 本物のクリスタル・イヤホン  当時のデッドストックを入手!


セラミック・イヤホンとの見分け方 外見からは分かりにくいのですが・・・内部構造を見ればすぐに分かります。
他には、セラミック・イヤホンはコードのカバー部分にJAPANの刻印がある。
クリスタル・イヤホンは、JAPAN  CRYSTAL RECEIVERの刻印がある。
※メーカーによっては、CRYSTAL EARPHONEと刻印がある物も。
いずれにしてもCRYSTALの刻印が無い物はセラミック・イヤホンなので、騙される前に明確な違いを覚える必要がある。
YahooのオークションやYahooショッピングでセラミック・イヤホンをクリスタル・イヤホンと詐称して売っているのを見かけるので要注意!!

  
左:セラミック・イヤホン   右:クリスタル・イヤホン 中央の黒い部分に注目!

2019年11月23日 物々交換で新品デッドストックのクリスタル・イヤホンをゲット!




中身は、リオン製                                甘酒と交換しました。



● セラミック・イヤホン



左から、クリスタル  セラミック国産  セラミック台湾  ダイナミック( SONY DR-3C )
DR-3Cは40年以上前に製造された10kΩステレオ仕様ですが、左右を並列接続して測定しています。

参考として・・・これらの特性を取ってみました。
セラミック・イヤホンのキャパシタンスVSインピーダンス特性

セラミック・イヤホンの静電容量特性

注:テキストで表示される場合は、SONY_DR3C.csv.txt の様になっています。
最後の拡張子.txtを省いた2SONY_DR3C.csvに変更してください。

ソニー DR-3C ダイナミック・ヘッドホン SONY_DR3C.csv

クリスタル・イヤホンのインピーダンス  CRYSTAL_EARPHONE.csv

国産セラミック・イヤホンのインピーダンス JAPAN_CERAMIC_IMP.csv 

台湾製セラミック・イヤホンのインピーダンス  TAIWAN_CERAMIC_IMP.csv

国産セラミック・イヤホンの静電容量   JAPAN_CERAMIC_CAPACITANCE.csv

台湾製セラミック・イヤホンの静電容量  TAIWAN_CERAMIC_CAPACITANCE.csv

●インピーダンス・データの見方  100Hzから10kHz間のインピーダンスを測定しています。



測定周波数の項目  SONY DR-3Cを例に取ると・・10KΩを並列接続して測定しています。
1.00E+02は、1 X 10 の 2乗Hz = 100Hzを意味します。
8.80E+03は、8.80 X 10 の 3乗Hz = 8.8kHzを意味します。

E列はインピーダンスです。
3.79E+03は、3.79 X 10 の3 乗Ω = 3.79kΩを意味します。

F列は位相角です。  
2.49E+01は、2.49 X 10 の 1乗° =  24.9°を意味します。


●セラミック・イヤホンの静電容量データの見方    100Hzから10kHz間のキャパシタンスとQ(損失係数)を測定しています。



測定周波数の項目    国産セラミック・イヤホンの静電容量を例に取ると 
1.00E+02は、1 X 10 の 2乗Hz = 100Hzを意味します。
8.80E+03は、8.80 X 10 の3乗Hz = 8.8kHzを意味します。

E列はキャパシタンスです。
1.87E-08は、1.87 X 10 の -8乗ファラッド = 18.7nF = 18700PFを意味します。

F列はQ値です。  
4.81E+01は、4.81 X 10 の 1乗 = 48.1を意味します。
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セラミック・イヤホンも国産品を扱っている店が少なくなり、台湾製が多くなってきています。
1個だけで使用するより、2個を直列接続して使うと聞きやすくなります。
直列接続するにはリード線とセラミック電極をテスターで当たり、セラミック振動板の極性を合わせてください。
最近のセラミック・イヤホンは音が悪くて使い物にならないと言う意見を見かけますが、トランスを使うなり工夫を
しているでしょうか?  トランスでマッチングを取ってやれば、結構使い物になると思うはずです。

ちょっと脱線 クリスタル・マイクはどうだろう?

コーラス電機 CM75 のインピーダンス特性も測ってみました。  CM75.csv
スピーカーの代用品としても使えます。



● マグネチック・レシーバー・・手持ちの一部だけを紹介します。
  国内ではほとんど見かけません。 運良く見つけても、さびが出て状態がよくない物が多いです。
   デッドストック・箱入りを集めました。
   手持ちの物だけで結論を出すのは早計ですが、時代考証的なレシーバーとしては文句無し。
   感度的には、ダイナミック・レシーバー( ヘッドホン )には及びません。

   
CALNAD RH-40 4000Ω この手の日本製は意外と多いです。   


片耳2000Ωなので両耳並列接続にすれば1000Ω、直列接続で4000Ωにも出来ます。


無名の国産レシーバー 2000Ω


● ロシア製  TON-2M   片耳1600Ω 音量調整付き
 プラグは付け替えてあります。

中国軍 高阻電机(ハイ・インピーダンス ヘッドホンの意味 ) 片耳 2200Ω

  
1964年10月製造のデッドストックです。
同時期に造られたSONY DR-1CやELEGA DR-631と比べると興味深いものがあります。




SUPEREX  D-600-PC1-55   デッドストック品 両耳600Ω


  
TRIMM COMMERCIAL  両耳150Ω



● ダイナミック・レシーバー( ヘッドホン ) ハイ・インピーダンス型
 

エレガ( 藤木電器 )はプロ用、放送局用が主でBTS規格を取得した唯一のメーカーだそうです。
初期のソニー製と呼ばれる物・・実は藤木電器のOEM品らしく外観は同じです。  DR-1C  DR-2  DR-3A  DR-3Cなど
再生帯域によりAM放送用、FM放送用と区別されているのも特徴です。
一台3 - 6万円程度と安くはありません。
※アナウンスによると10kΩタイプは既に終了、他も部品在庫が無くなり次第終了との事です。  
   残された時間は長く無さそうなので、欲しい人は早めに購入しましょう。

ELEGA( FUJIKI )  DR-631 片耳10kΩ

  

ELEGA ACOUS  DR-531 10kΩ

   

ELEGA( 藤木電器 ) DR-631A 10kΩ
  
      

ELEGA DR-631 10kΩ  ステレオ仕様
  


ELEGA DR-631A 10kΩ     モノラル仕様      もう一本同じ物がある

イヤパッドがぼろぼろだったのでソフトで小型の物に交換






小型化で圧迫感がなくなり、快適になりました。


スパイダー・コイルのゲルマニウム・ラジオで使っている様子

ELEGA DR-592C 10kΩ モニター・ヘッドホン

  
スイッチ・ボックスを併用して、並列接続で5kΩ、直列接続で20kΩに切り換え出来ます。

● SONY  DR-1C( 10kΩ ) 現在、4本所有!
  記念すべきソニー初のヘッドホン 1964年発売、50年以上前のレアな製品
 
錆びも無く、非常に良い状態です。 もちろん動作します。

ソニーのヘッドホンの歴史ページ
https://www.sony.com/ja/SonyInfo/CorporateInfo/History/sonyhistory-h.html

  

耳当て部分のウレタンは経年変化で縮んでいますが、新規に作り直せば文句無し。
初期のヘッドホンの入力電力は、現在の物と比べて圧倒的な大電力で使用出来ます。
1MWなので、音圧レベルが低くても大音量で聴く事が出来ます。( 正確にはIMWとなっている。)
皆さんはどこがおかしいか分かりますよね。



新しいパッドに交換しました。  柔らかくて耳が痛くなりません。


  
コードもぴかぴかの状態です。    金属部分に錆びは見えますか?  50年以上前の物とは思えない保存状態です。


新品と言っても良いくらいの状態です!
テレビ朝日・タモリ倶楽部に全国・電波ホットスポット探検隊が放送されました。
収録には探検隊員6名がDR-3C( 3本 )、隊長はDR-1CとLED検波ラジオなどを使用しました。   
他にもDR-3Cが3本登場します。

SONY  DR-3C DR-3A( 8Ω )とDR-3C( 10kΩ )の2種類がある。 
 45年は経過していますが、軽くて使いやすいです。 感度も申し分無し!
 全国・電波ホットスポット探検隊でも、3名が使用中です。







SONY DR-1C / DR-3Cは片耳10kΩのステレオです。
アダプターを併用して、並列接続で5kΩ / 直列接続で20kΩの両耳モノラルで使える様にしています。
こちらも入力は1MWです。


段ボール箱に他の物と一緒に長期間保管していたら、ひび割れ状態に。
もっとも、ひび割れる前にスポンジ部分が堅くなっていたので耳当て代替品を探しました。



交換後はこんな感じ・・耳にソフトな状態で使用出来ます。


元々、ラベルも剥がれかけていたのでテープで貼り直し。

● アシダ音響 ST-11S 8Ω / 10kΩ切り換え 1968年製
最大入力:  250mW
周波数:  20-18,000 Hz
感度:  114 dB / 1000 Hz 1mW入力時




● ト ラ ン ス 内 蔵 ス ピ ー カ ー

鉱石ラジオ、ゲルマニウム・ラジオに最適なトランス内蔵スピーカーです。
インピーダンス切換も簡単に出来、一つは持ちたいスピーカーです。


TOA  PC-1837 12cm


3種類の切り換えが出来ます。


TOA  F-1521SC  10cmコーン型


裏側の基板


インピーダンス切換は5通り  この手のスピーカーで8Ω/16Ωが切り換えできるのはほとんど無い。
20kΩの切り換えが珍しい。


Panasonic  WS-6810A  12cm



● 高効率ホーン・スピーカー トランペット・スピーカー

高効率つまり高感度を目指すなら、ホーン・スピーカーを手に入れましょう!
ここは奮発して名のあるメーカー製をお勧めします。
TOA( 旧社名:東亜電機 )  VICTOR( TOAのOEM品で型番は違うが、中身は同じ物がある。)  PANASONIC  UNIPEX  ノボル電気など

一般に音が硬いイメージがありますが、口径が小さいのが主な原因です。
低音を出すには口径が大きい物を選ぶしか有りません。


ホーン・スピーカー
無電源ラジオでスピーカーを鳴らしたいという希望者は多い様です。
ホーン・スピーカーは効率が良く大きな音が出ます。
Q-SC705 NEC  ( TOA   SC-705A 8Ω のOEM品 )  緊急・探検隊仕様:赤色
取り付け金具を変更して、肩掛けベルトが使える様にしています。
このスピーカーの良い所は、コードが細い点です。 長さは5mあるので、短く切っています。
一般品はコードが太く扱いづらいです。

インピーダンスは8Ω 16Ω、ハイ・インピーダンス切り換えがある機種は300Ω  670Ω 1kΩ  2kΩ  3.3kΩ 5kΩ  10kΩなどがあります。
口径が大きくなると、耐電力も大きくなりインピーダンスも低い機種が多くなります。
直径50cm位の物まで所有しています。




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