番外編:強 電 界 探 検 隊


2 0 1 7 年 8 月 24日 予 備 実 験 日 の 結 果
  9月のハムフェア前にもう一度テストして来ました。 

検 波 電 流
検波後の負荷抵抗は、ST-48トランスの600Ω( 直流抵抗34.5Ω )
ショットキーDi       mA         パワーLED赤  mA         パワーLED青  mA
豆電球    mA             LEDパネル    mA

ショットキーDiで整流した2次コイルの負荷特性( ブリッジ整流回路で安定化回路なし )
33Ω負荷        mA / 電圧         V            47Ω負荷          mA / 電圧         V
62Ω負荷        mA / 電圧         V         100Ω負荷         mA / 電圧        V
120Ω負荷      mA / 電圧         V         153Ω負荷         mA / 電圧        V  
200Ω負荷      mA / 電圧         V        240 Ω負荷         mA / 電圧        V
282Ω負荷        mA / 電圧         V        340 Ω負荷         mA / 電圧         V

6V豆電球  端子電圧:         V      後日、同電圧を印加して電流値を測定
LEDパネル 2個直列:         V          後日、同電圧を印加して電流値を測定


一番安い騒音レベル計で測定してみました。
騒音計をホーン・スピーカーから1m離して測定   95dB程度
ホーン・スピーカーに密着させて測定  100 - 105dB


動  画

検波デバイスの違いによる検波電流測定の様子

抵抗による負荷特性を測定する様子  

ショットキーDiで検波した時の騒音レベル計の様子   

6.3V豆球が点灯する様子



次 回 の 予 備 実 験 の 予 告        電 磁 郎
現 象 は 現 場 で 起 き る !    新 し い 発 見 が あ る !
各 自 が 考 え た 強 電 界 地 区 で の 楽 し み 方 が 楽 し み で す 。
10 - 11月に涼しくなってから本格的に実験を予定しています。

2017年7月16日の参加者から・・鉱石検波器でもクッキリ&スッキリ音声が出るんじゃ無いか?


と言うことで鉱石を何個か用意してみます。
方鉛鉱  黄鉄鉱など
いろんな鉱物、さびた釘、かみそりの刃などを持参してください。


豆電球( 6.3V )の点灯実験
動作電圧と電流に注意が必要です。

ホーン・スピーカーで各自が製作したラジオの音量を測定してみよう!
騒音計を使って比較します。
スピーカーは8Ωなので、出力トランスが8Ω以外はマッチング・トランスを用意してください。



参 考 に な る 動 画

Youtubeで同じような事をしている動画がありました。
機材はほとんど変わりませんが、音量が小さすぎる感じです。
ホーン・スピーカーにカメラを入れていますが、入力オーバーで歪みまくりになるはずです。

NHK菖蒲久喜ラジオ放送所とゲルマニウムラジオ
https://www.youtube.com/watch?v=rU5awlxrCmY

NHK菖蒲久喜ラジオ放送所とゲルマニウムラジオ2
https://www.youtube.com/watch?v=MVp59ywQHuM

ゲルマニウムラジオ2では、以下の改良点が記載してありました。

改良点として、

・ 外部アンテナにオークションで入手したレトロヴォイスループアンテナを接続

・ アースを接続(アース棒は抜くのが大変なので銅釘を使用)

・ 検波部を倍圧検波回路使用。ソニーの1T22J型とNECの
  SD16ゲルマニウムダイオードを使用し、SWで切り替え
  出来るようにした。

結果としては、期待してたほどの音量は得られませんでした。
もっとバリバリSPがなってくれるものだと思ったのですが
もうちょっと考えないとダメかもしれません。

動画の音声のゲルマニウムダイオードはソニーの1T22Jで
鳴らしてあります。聞き比べた結果、SD16より若干音が
大きかったのでこちらで撮影しました。謎なのが1T22J
のJは何が違うのか判りません。84年度の規格表を見ましたが
1T22は載っていますがJまでは載っていませんでした。
知っている方居られましたら教えてください。

こうしてみるとゲルマニウムダイオードの種類は沢山ある
事に気づきました。珍しいダイオードに出会ったときデーターシート
を見て、実際ラジオで鳴らすのが面白くなってしまいました。
1T22は昔TVやラジオでよく使われていたダイオード
みたいですね。1T23でラジオ組んでみたいです。
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勘違いをする人が多いので、一言。
倍電圧回路にしたら音量が大きくなると言う人がいますが、本物のクリスタル・イヤホンを使う以外は大間違いです。
スピーカーに倍の電圧を加えることが出来るのだから、大きな音が出て当然だ! と、考えてしまいますが・・・
倍電圧回路は倍電力回路にはなりません。  仮に倍電圧になっても、その時の電流は?  倍になる?
無電源ラジオで倍電力回路がもし実現できれば、ノーベル賞が100個取れるレベルで永久エネルギー機関も簡単に出来てしまいます。

この動画を見ると、同調バー・アンテナは大きなフェライトを使用しています。
ケチを付ける気はありませんが、このフェライトは大きいだけで中波帯での性能は良くないのでしょう。
1次側だけしか巻いていない様に見えます。  これでは駄目です。
購入者自身でNHKの周波数( 594kHz / 693kHz )におけるインダクタンスとQ値を測定してみれば分かります。
または、購入先に詳細データの提供を求めたら良いと思います。
次回はこのフェライトで無く、通常使われるフェライトを数本重ねた方が良い結果が出ます。
もっと大きな音が出るはずですが、同調回路以外の回路構成を考え直すとうるさいくらいに鳴ります。

探検隊のラジオは倍電圧回路では無く、ダイオード1本のシンプルな回路です。
動画を比較すればどれだけ音量が大きく出ているか分かると思います。
外部アンテナやアースを接続しなくても、違いがはっきりします。

比較のため、こちらもホーン・スピーカーにカメラを近づけて録画してみました。

ここをクリックしてください。
  P1090761.MOV


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2017年 8月 3日       2017年 8月 11日               

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