細 倉 さ ん の ペ ー ジ
期 待 の 女 性 新 人 !

2018年3月初めに、タモリ倶楽部を見て無電源ラジオを作りたい!
と、女性が現れました。

作りたいのか、聞きたいのか、無電源ラジオだから大きな音は出ない、
アンテナとアースが無いと厳しい、聞く場所にもよるからどれを作ったら良いかは一言では言えない・・・

などと1時間くらい話しました。
まず様子を見る為に1台作って、そのラジオで実際に聞いてから自分だけのオリジナル・ラジオを作ったら?
と、言う事になりました。

最初のラジオは、都内から出向くのは少し遠い京浜急行 横須賀中央駅から歩いて10分ほどの三笠記念館で
毎年行われているこどもラジオ教室を勧めました。

2018年 3月 21日( 祝 )  横須賀市 三笠記念公園  
戦艦三笠 艦内での三笠こどもラジオ教室

募集時のパンフレット PDF

当日の様子  http://www.kinenkan-mikasa.or.jp/event/radio_2018.html

当日、横須賀に向かう途中の横浜辺りから雪が舞い始め寒い日でした。
そんな天候でもやってきました。

当日は、隊員の内田さん、小林君の計4名が参加しました。

数回手伝いに出かけているので、慣れたものです。

細倉さんは半田付けをした事も有るそうで、手先が器用でした。
完成後、三笠のアンテナにつないでニッポン放送が聞こえるのを確認してOKです。
家に帰ってから聞く為にどうするか?
アンテナとアースの準備が必要、外に出たらホットスポットを探してみようと
雪が舞い散る三笠の甲板に出て、マストやワイヤの近くでも聞く事が出来るのを体験してもらいました。

2018年 5月 3日 風が強い中、3カ所のホットスポット探検に参加
JR中野駅周辺   地下鉄丸ノ内線・中野坂上駅周辺から青梅街道を新宿方向に下り
成子坂周辺で新しいホットスポットを発見!
この時の目的は、横須賀・三笠で製作したラジオの10cmバー・アンテナと大きなバー・アンテナの比較
今村さんの18cm 3本 と 12cm 15本で感度と音量にどのくらいの差が出るか?
自宅でスピーカーをアンプ無しで大きな音で聞くには、どの程度のバー・アンテナが必要なのかを考察。
それに向けて、オリジナル・ラジオの製作準備中です。

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2018年5月3日 今村さん 細倉さん  高橋 計3名でホットスポット探検をしました。

今回は、細倉さんが自宅でスピーカーで聴くためのラジオ製作をしたいというヒントを見つける探検でした。
横須賀・三笠で製作したラジオの10cmバー・アンテナと18cm3本、12cm15本バー・アンテナとの感度・音量比較
どのくらいのバー・アンテナ、外部アンテナが必要か?など・・
実際に聴き比べて製作ヒントを見つけてもらおうと企画。

探検と自宅での聴き比べで目標が出来た様です。
・スパイダーコイルよりもフェライトを使いたい
・タップを出してダイヤルで切り替える
・ホコリや持ち運び時の断線が気になるので全体をケースに入れたい




実際にホットスポットで聴き比べをすると、何が不足しているか分かります。
目標が決まれば、部品選びと製作に入ります。


ハムフェア2018の展示用も兼ねて、2018年 7月中旬から構想と部品の準備を始めました。
コイル作成、穴開け、ハンダ付けなど・・最初にやり方を教え数回試してから作業したので時間が掛かります。


最初の10cmバー・アンテナから14cmに変更。( 先にケースを買ってしまったので14cmになった )
自宅で文化放送以外も聞こえるように、いくつかの方法から選んでもらい2台目に挑戦開始となりました。




2018年 8月 21日 PM2:30 - 6:30まで掛かって、とりあえず完成!
ここまで2日 計5時間ほどケースの穴開けや予備半田などの準備作業
最終日に配線をして動作チェックをして終了の予定で進めました。



真ん中の白い物は、バー・アンテナが落ちないように仮留め用。
左側は検波電流測定用の端子と切り換えスイッチ  右側はアンテナ、アース



ビッグサイトのホットスポットで聞こえるように、ロッド・アンテナを必要な時だけ取り付ける方法で。


無電源ラジオを作るに至った経緯

 何で知ったのか忘れてしまったが、「昔石を使って聞こえるラジオがあったらしい」事を知った。
電池の代わりに石を使うというあまりにもヘンテコな話だったため、興奮すると同時にただの噂や都市伝説の類じゃないかと半分疑ってもいた。
周りの人に聞いても そういえばそんなものがあったなー というくらいの情報しか得られなかった。
 そのまま時が過ぎたある日、ふと「石のラジオ」の事を思い出し、コンセントからの電気でインターネットという誰もが簡単に使えるが
実体のつかめない文明によって調べてみた。

・・・あった。話だけでなくラジオの形としてあった。

そこらじゅうに飛んでいる電波を電気として利用するらしい。
確かにそこにある、そしてそれを知っているのにもかかわらず、人が感じることのできないエネルギーを、他のエネルギーを使わずに聞くことができる姿に変換させる。

知るほどにヘンテコである。
聞いてみたい。記事を読んでいると、どうやら自作できるらしいことがわかった。
ホームページにあったマイクロ・パワー研究所に行ってみることにした。


実際に作ってみる

マイクロ・パワー研究所でラジオ制作のワークショップがあるという情報をいただき、もちろん参加することにした。
箱にエナメル線が巻かれたフェライトがセットされ、パーツが準備されていた。  これをハンダ付けしていく。
皆さんの細かいサポートにより、ほどなくして完成した。
「さて、実際に聞いてみましょう」となったが外は雨。それでも雨に濡れるより聞きたい気持ちが勝り、ラジオの入る場所を探して回る。
大きい音ではないが聞こえる。ラジオの向きを変えると聞こえたり聞こえなくなったりする。
まずは基本のラジオを作って聞くことができた。

課題ができてしまった話

家に帰ってラジオを聞いてみた。アンテナとアースをひいて聞いてみると、スピーカーから聞くことができる位の音がなった。
文化放送だけがやたらと入り、バリコンをどの位置に回しても大体文化放送が入る。
我が家は文化放送にのっとられていたのだ。
文化放送はもちろん好きなのだがたまには他の局だって聞きたい。
次のラジオは自宅で他の局も聞けるラジオを目指すことにした。

作る

今回作るラジオに合うケースをみつくろった。このケース、初心者が故のセレクトで、後に少し大変な思いをする。
ラジオの作りは、通常固定してあるL2のコイルを可動式にし、スズめっき線のループも付けて感度と分離を調整できるものにする。
電波の強さが耳で聞いただけではわかりづらいので、メーターを外付けできるようにする。
ハムフェアのある東京ビッグサイトにロッドアンテナで電波が入る珍しいホットスポットがあるらしいので、ロッドアンテナも取り付けることにした。
フェライトは14cm   リッツ線はL1=0.04mm100本 L2=0.04mm30本
パーツの配置をしてみると結構ぎゅうぎゅうになることがわかったが、入らないわけではないのでこれで組んでゆく。
まずケースが固く衝撃に弱いタイプのものを選んだため、穴あけは慎重に行った。
ロータリースイッチなど事前にハンダ付けできるものは済ませておく。
ケースにパーツを組みながらハンダ付けの作業をしていく。
ケースのサイズが小さめだったため、作業スペースが狭く、ケースをコテで溶かしてしまった。
しかし箱にギュッと詰まった感じはとても気に入っている。  透明ケースなのでこれも重要なポイントだ。
ハンダ付けの経験は数度しかなかったが、今回の作業でコテの先端ではなく広い面積を使うこと、重力を意識すること、恐れず一気に流すときれいにしっかりつくことを学んだ。

聞いてみる


自宅でアース、アンテナを繋いで聞いてみた。
L2がL1に最も近い状態、スズめっき線5番目に合わせて、
文化放送ははっきりクリアに聞こえる、分離も良い。
NHKは文化放送に比べて小さいが聞き取れるレベル。
TBSはかすかに音が鳴っている程度。
となった。

分離は良さそうなので、アンテナの質を向上させるとより良くなるのではないかと考える。
もしくはスズめっき線をもっとL1寄りにすると聞こえ方が変わるのではないか。

無電源ラジオを作って思うこと

実際に自分の望むベクトルのラジオを組み上げることができた。
毎回問題点が出てくるので、制作の度少しずつ改善しながら理想のラジオに向かうにことになるようだ。
小さな箱の中で配線の方法からパーツの配置、固定の仕方や見た目のデザインなど様々な工夫がちりばめられており、
考え方次第でどこまでも広げることができるのはラジオ制作の面白さだ。
何より、工夫して苦労して作った電源のないラジオで電波をキャッチして耳で感じるという奇妙な体験と驚きは、人間の作り出すものが大きく広がり、
各々でコントロールするための手が届かなくなっていると感じる現代において、とても貴重なことである。


今回ラジオを完成させるにあたりお力添えいただいたすべての方々に感謝いたします。
ありがとうございます。


2018年8月25日  東京ビッグサイトのホットスポットではロッド・アンテナを伸ばしたら大音量でニッポン放送が聞こえました。







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